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超軽量ダウンジャケット!

近年最も進化しているアウトドアウェアの一つが、「インナーダウン」とか「軽量ダウン」と呼ばれる、ミッドレイヤーでもアウターとしても活用できる軽量なインサレーションです。重量はMサイズで197g(フード付きでも219g!)程度と驚くほど軽く、またポケットに収納することでめちゃくちゃコンパクトに携帯できるため、一年中ザックに忍ばせておけばかなり重宝するアイテムです。

実際私は、夏には山頂での休憩時やテント・山小屋泊の際にTシャツの上から羽織り、春・秋は停滞時の防寒アウターとして長袖シャツの上から着て、冬には強力に保温してくれるミッドレイヤーとして行動中にもシェルの中に着込んで使用していますし、バックカントリーでのスノーボード時にも活躍させています。

 

そんな感じで、軽量インサレーション(軽量ダウンジャケット)は私たちの中ではこれまでフリースが賄ってきた領域を完全に網羅してしまい、取って替わる存在になりました。

ダウンはフリースと比べ、重量・保温性・携帯性で大きく勝り、また最近のダウンジャケットは自宅の洗濯機でも洗えるものが増え、メンテナンスも簡単になったとなれば、もはやフリースの優位点を探すことは至難になっています。まあ強いてフリースの価値を挙げるとすれば、これまた最近各社から登場している表地にハードフェース加工を施した(起毛させずに耐摩擦性能を高める加工)ソフトシェルに近いフリース。ザックのショルダーベルト・ヒップベルトとの擦れ、岩稜や樹林との擦れに強いので活動中のアウターとして使うこともでき、さらにソフトシェルの弱点を補う高い保温性と通気性を備えたりと、これはこれで非常に意味のあるアイテムだと思っています。しかしそれもインサレーションと競合するわけでは無く、私はすごく冷える日にアンダーとダウンの間にさらに一枚足したい時に一緒に着用しています。

まあそんな感じで、軽量インサレーションは技術の進歩により、かつてのダウンの弱点を補って、フリースに取って替わるミッドレイヤーの定番になっただけでなく、もちろんアウターとしても大活躍する軽量なのに何通りにも役に立つ行き先問わずの必携アイテムだと言えます!

 

そして今回紹介するマウンテンハードウェアの「ゴーストウィスパラーフーデッドダウンジャケット」は、これまでのダウンジャケットの概念を完全に覆すエポックメイキング的商品です。

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この製品の良さを知ってもらうためにも、まずはマウンテンハードウェアがどれだけのこだわりを持って生み出したか?彼らの口から紹介した動画を見てください。

 

新たに保温着の主役に躍り出た軽量ダウンですが、一つ致命的な弱点がありますよね。「水分(湿気)に弱い」ということです。羽毛ダウンは羽と羽の間に含んだ空気が体温で温められることで保温力を発揮します。しかし羽が汗や雨、高湿な気候によって濡れてしまうと、一気に羽毛が萎み空気を孕むことが出来なくなり保温力が失われてしまいます。

その弱点を補うために登場したのが化繊綿(ダウン)です。マイクロファイバー素材が羽毛と同じ空気を含む構造を作り、保温力を出そうとするもの。有名な化繊綿の生地ブランド「Primaloft(プリマロフト)」とか聞いたこと無いですか?そうそう化繊の良いところ、もう一つありました。ダウンに比べ「リーゾナブル」。そうこれも大事ですよね!

プリマロフト®は、アメリカ国軍の要請を受けたALBANY社が開発した、羽毛に代わる画期的な超微細マイクロファイバー素材です。プリマロフト®は羽毛のように軽くて暖かい保温性と柔軟性を発揮するだけではなく、羽毛にはない撥水性も発揮。それまでにはない画期的な機能性(断熱・防寒テクノロジー)と、どんな環境でも使える高い実用性を兼ね備えた画期的な人工羽毛として誕生しました。(Primaloft日本代理店 株式会社ディーブレスHPより)

私もマウンテンハードウェアのゴーストウィスパラーフーデッドジャケットと出会うまでは、「オールシーズンで使うインナーダウン(中間着としても使うダウン)はやっぱり化繊じゃないと」と思っていました。さすがに厳冬期にテント泊やクライミングのビレイなんかで着用するには、強力な保温力を生み出すフィルパワーの高い天然ダウンのジャケットじゃないと役不足でしょう。年々進化する化繊であっても、まだそこまでの保温力を出そうとすると、実用的ではないくらいに嵩張り重量も出ますからね。でも厳冬期なら雪も湿気が少なく、外気温も低いので生地に付いた雪が水に変わる心配もなく、表面ナイロンに撥水が効いていれば羽ダウンでも全然構わないんです。

しかしそれ以外の時期に使うとなると、当然一日中雨って日に着用する場合もある訳ですし、真冬で乾燥した日であってもハードシェルの中に着込んで登攀することもある訳です。雨で濡れたから、汗で濡れたからこそ保温が必要になる訳じゃないですか。そんな時に効力を弱めてしまうアイテムに何の価値があるんだろう?と思ってました。山に入ってダウンジャケットが一度濡れてしまうとまず乾かないですから、扱いに気を使うアイテムはやっぱり使いにくいですよね。

天然羽毛ダウンと化繊綿ダウン。羽毛ダウンの方が軽く、温かく、コンパクト。唯一の弱点が湿気に弱いところ。しかしそれこそが山では致命的な欠点です。

しかしその唯一のウイークポイントを補う技術が「撥水するダウン」、マウンテンハードウェアの独自技術「Q SHIELD DOWN」です。「Q SHIELD DOWN」とは羽毛1本1本に半永久的に持続する撥水加工を施し、羽が水を含まず疎水するという技術です。

その驚くべき性能はこちらの動画をご覧ください。

 

 

これ嘘じゃ無いですよ。それは私たちが身をもって何度も体験しています。つい先日も、1日目のテント泊で一晩中風雨に晒され、天井は結露し床は浸水というシチュエーションで、夜目が覚めて気が付くと着ていたダウン上下がびしょ濡れ、、、ダウンパンツは天然ダウンなので完全にロフトを失いぺしゃんこ状態で保温力はほぼゼロ、、、そんなシチュエーションでもジャケットは違いました。表地のナイロンはぐっしょり湿っているのに中の羽は膨らみを失わず、手で押してみると押し返す弾力がある。「こいつは凄い!!」と改めて感じましたよ。まさに我が身の人体実験で証明されたその性能に、「これからの時代は化繊ダウンだろ」と思い込み、Q SHIELD DOWNに遅ればせながら今年触手を伸ばした私たちが心の底から感動した瞬間でした!

 

 

メンズのみですがサイズ感を掴んでもらうために、スタッフの着用動画を載せました。178cm,70kgでジャストで着ています。ジャストと言っても薄手のフリースであれば充分着れる余裕はあります。厚手のフリースを着込みたいのであれば撮影したスタッフは168cm/63kgの中肉中背体型ですが、Sサイズを普段着としても着用しています。まあ少し腕が長いという海外ブランドにありがちな感じにはなるそうですが、気になるほどでは無いとのこと。身長が180cmを超える方や胸囲やお腹が大きくてサイズでお悩みの方もMサイズで充分。それでも目一杯着込むって方はLもありですが、北米ブランドなので袖は長くなります(それでも袖口はゴムのリブで締まっているので手に掛かって変になることはありませんが)。

デザインはACTIVEラインというマウンテンハードウェアの中ではタイトなシルエットを採用しています。特にダウンジャケットは体温で羽を膨らませ、暖かい空気を羽の中に溜め込むことで保温力を生み出すものなので、タイトであることは必要不可欠。それに加えて、いかにもなアウトドアウェアっぽくないので街着でもおしゃれに着こなせます。これかなり大事ですよね。アウトドアでしか着れないものに高いお金はなかなか出せません!街着でもガンガン活用できることは、私にとっては大事な選択基準だったりします(笑)

 

鳥インフルエンザ以降の羽毛の高騰で、各社コスト削減のためにダウンと謳いながらも、中身をグースからダックに切り替えている中、マンハーはグースダウンにこだわってくれました。やっぱりグースとダックではグースの方が羽が細く軽く、匂いも少ないという利点があります。その羽に丁寧に自社の撥水加工(Q Shield Down加工)を施し、そして動画にもあったように表地のナイロンにも細い糸で目を詰めてとこだわりまくっています。そこらへんのダウンジャケットは、羽が飛び出さないようにダウンパック(袋)の中に羽を詰めてからそれをナイロン地の中に入れているので、袋の分だけ重くなるんですよね。本当に羽抜けは少ないです。着たままシュラフに入って寝ていると、朝起きたらシュラフ内に背中から何本も羽が抜けて付着しているなんてことあるじゃないですか。ほんと無いですよ。全くとは言いませんけど、半年使用していて抜けたのは3本くらい(笑)なんで私も動画見て納得しちゃいました。

これだけコストが掛かっているダウンジャケットなので、さすがのマンハーでも結構良い値段がしています。これが他社であればもっと高いですよ!中途ハンパなものを購入して、また来年買い換えるだったらこれを奮発して5年使った方が良いじゃないですか?

 

「フード付きにすべきか?フード無しにすべきか?」

この問題はよく聞かれます。私も両パターンあるウェアをチョイスするときにはいつも迷うんですよね〜。選択基準、それは、、、

ズバリ!好みです!!なんですが一応、選択基準を少し話します。

まずはレイヤリングで考える方法。「インナーとして使うのならばフード無しの方が良い」とジャケットのフードと干渉して首元がゴワつくのを嫌う方もいますが、私はそこはあまり重視しません。真冬の風が強く気温も冷え込んだ時には、ダウンフードを被った上からシェルのフードも被る。それで救われる日が厳冬期にはままあるんです。またはダウンフードのみ被って、シェルフードはしないってシチュエーションもあります。特にゴーストウィスパラーのフードはバラクラバのように顔にフィットするので、頻繁に活用しちゃいます。なので「シェルの下に着るからフード無し」って考えるのももっともなんですが、それよりも「このゴーストウィスパラーの下にさらにフード付きの保温着を着るか?」なんだと思います。事実、スタッフの中にはフード付きの薄手ミッドレイヤーにめちゃくちゃこだわっているのがいまして、

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↑ここら辺のウェアのことなんですが、そのフードを大活躍させるんでゴーストウィスパラーにフードは不要って考え方をしています。フードを使うシチュエーションを想定して、ゴーストウィスパラーのフードを使うか?インナーのフードを使うか?それ次第だと思います。

またシェルはどうしても生地が固いのであまり顎の上までジップを上げたくないじゃないですか?そんな時に中に着たゴーストウィスパラーのジップを上まで上げれば首元から冷気が入ってくるのを防げ、またナイロン生地が目が細かくしなやかなので顎に当たる感触がふっくら柔らかくて快適です。これはダウンジャケットをアウターで着るときにも言えること。フーディータイプはジップを一番上まで上げた時の襟の高さが、フード無しよりも高いので首元の保温力が上がります。保温力で選ぶなら迷わずフーディーですが、そこまでの保温を必要としない春〜秋口での使用がメインならばフード無しがより軽くコンパクトになるのでオススメです。私はテントでの就寝時に、フードをすっぽり被ってシュラフにくるまるのが気持ち良くてフード付きを選ぶっていうのもあります。ゴーストウィスパラーで耐寒を上げることで、シュラフを1段階軽いものに落とすことも可能ですし。ちなみにジャケット派のスタッフはインナーのフードを被って寝ています。これも好みになっちゃいますが。

最後も好みの話です。街着でどちらを着たいか?で選ぶときもあります。正直、これを重視するなら個人的にはゴーストウィスパラーはフード無しを選択するかな。もともとタイト目なシルエットなのでスタンドカラーの方がすっきり着れる気がします。

 

今年のゴーストウィスパラーは昨年までの原色系から一転、最近の流行であるアースカラーを採用してきました。と言っても決して地味にはならず、適度な光沢が本当に高級感ある仕上がりです。登山帰りにショッピングやお洒落なカフェにも立ち寄れるウェアで非常に人気が出そうな雰囲気です。

 

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